休暇


義兄とのお別れ会は明日。
90歳を超えた義父の選択に舌を巻いています。


信心などないからと坊さんは呼ばず、戒名もなし。
お位牌も作らず、自宅で納棺し、そのまま火葬。
墓も持たないので、散骨する、親類知人にはすべて終わってからの連絡のみ。
すべて家族だけで静かに見送る、というもの。


さすがに、家人が兄の携帯から、年に数回は集まっていたという高校時代からの友人たちに
そういうことなので、どうぞ飲み会でもして故人をしのんでやってくれとメールしました。

いや、通夜もないのです。せめていっしょにいてあげようかなと思ったのですが
クーラー入っているので寒くて退散。
一緒に夕食はとったものの、わたしたちはそのまま帰宅し
今日は、いろいろな届け出のための知識をもらいに家人だけが役所などをまわってはいますが


嫁であるわたくし、することがございません。

・・・。


実家の引っ越しの手伝いに出るわけにも、さすがに遊びに出るのも、ちょっとね、気持ちがついていかないし、で、
ぽっかり時間があきました。
義兄がくれた休暇と思って、読みたかった本を読みました。


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秋に公開される、綾野氏出演映画の原作本。
主演は二宮氏です。


どういう方が書いてらっしゃるかというと、「料理の鉄人」のプロデューサーでらした方。
さすがに料理の知識やレシピのあれこれの詳細さは、すばらしい。

このテレビ局を今はおやめになっているのか存じ上げませんが
なかなか骨太の歴史背景をを持った小説でした。

映画はまたベツモノですので、キャラクターの色とか特徴が違うのはあまり気にしませんが
現在発表されているキャストだと足りない(笑)
小説上、もっとも重要と思われる役は誰がどのように、やるのか。
あるいは違うかたちで誰かが役割を担うのか。

そういう楽しみ方を覚えて、最近は映画ばかり観ています。
せっかくの春休み、実家引越にどれだけ時間をさかれるのかと、
ちょっとイラついていたところでした。

お義兄さん、ありがとうね。

かわいがってもらったんです、わたし。
婚家には娘がいないので、お義母さんにもお義父さんにも、大事にしてもらっています。
その割にずうずうしい嫁ですけどもね。

実の親のほうがよほど気を遣う(笑)
それは期待値が違うからだと家人がいいます、そうかもしれませんね。



お別れ


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義兄が逝きました。

お医者様の余命宣告のなんと正確なことでしょう。ほんの少しプラスされたとはいえ、あっという間のことでした。

夜遅く、心臓に負荷がかかって静かに眠るように、と聞きました。



実家の始末に出ていたので、早朝高速を飛ばして夫の実家へ。
彼は病院の始末に出ていて、チューブを抜かれて静かな顔をしている義兄と対面。


老親たちは気落ちしつつも、あとの始末に動いていました。
義母がちょっと心配です。


家族でそっとお見送りすることにしました。


やれることはやった気持ちと、早すぎるという気持ちとで、夫はちょっと茫然としていましたが
老親たちを支えなければと気が張っている様子。
さきほど自宅に戻り、われわれもひといき。


できることをできることだけ。
ずっと、わたしのそばにあることばです。





母のこと

昨秋から冬にかけてはどうなることかと思っていた実母ですが
糖尿のコントロールと心臓カテーテルの再手術と、その間に折れた骨と、等々が解決し帰ってきていました。

そこへ今回の引っ越し騒ぎです。



だからこそ提案した生前整理でしたが、もののみごとにスルーされました。
もう、弟一家のすぐそばで始まる新しい生活への期待と不安でいっぱいいっぱいで
自分の後始末まであたまがまわっていないみたいです。


覚えなくていいことは覚えないし、忘れていいことから忘れていく、これはしょうがないですね。


いつ、母と娘の静かだけど激しい闘いは終わったんだろうなと、今日、母の後ろ姿を見ていて思いました。
うまくいかなかった母と娘の関係ですが、それでも娘なので、彼女の隠しがたい衰えは気が付くのです。
苦笑してしまいました。

ずっと、ずっと闘ってきた、強い彼女はもういない。


来週から引っ越しのための処分に実家通いを始めます。
義兄は4回目の投与に向けてまた明日入院。これを繰り返していくのだそうです。



もしも銀座で


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yahooがsonyビルに出している広告。津波の高さが記されています。


6年の時間はどんなふうに流れたのか。流れることがない時間の中にいるひとも、いるのですね。

https://news.yahoo.co.jp/feature/534

忘れることはありません。


東中野で「息の跡」という映画が上映中です。http://ikinoato.com/
陸前高田に移住してカメラをまわしている若い監督と脚本家によってとられた映画です。

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「いまは、もういない誰かへ、まだいない誰かのために」

このキャプションが心を打ちます。これから全国の小さな映画館で上映が続くのではと期待しています。
みかけたら、ぜひ。




けずる作業

義兄の状態におたおたしているあいだに、
実家の老親たちが弟一家の住むマンションの一階に空きが出たとかで
引っ越すことにしたと連絡がきました。


もう、ほんと、えー、決めるまでに何か言ってよって思うのだけど(苦笑)



長く生きるということは、それだけお金もかかるということで
手持ちが目減りして情けなくなってきたようで、今住んでいるところを売り、賃貸に移るということだそうですよ。
合わせて174歳の老夫婦に引っ越しなんて、無謀だと思うのだけど
彼らの判断、決断もわからなくはない部分があるので、「そうなんだ、わかった」と返事をし
あたふたと、「生前整理」の業者を調べているところです。


狭いところに移るわけではありませんが、せっかく決断したのだから
自らの手で、そぎ落とす作業をするいいチャンスだろうと、提案しています。

いる、いらない、捨てる、売る、誰かに譲る、いろいろな「やりたい」があるけれど
身体も思うように動かないし、二人でやっていると気がめいる、
だったら、他人の手を借りましょうよと。



きれいに逝きたいだろうというのは娘の願望で、彼らの願いではないのでは・・・
そんなことも思う学年末多忙期です(笑)


採点地獄・・・・・・・・!!!